野口英世(福島)2 世界の運命を変えたひとつの事故!
冬の福島県ではあたり一体 雪と青空そして湖の澄んだ水が青白い景色を作り上げていました。
遠くに見えるのは大量の雪をかぶった磐梯(ばんだい)山そのふもとには猪苗代湖(いなわしろこ)が大量の水をたたえ海のように広がってました。
そしてその湖の近くには一軒の古い民家がありました。今からちょうど140年前(1876年)野口英世(清作)はその民家の貧しい農家の長男として生まれました。
そのときそのあと起きる予期せぬ大惨事を予兆するかのように上空の厚い雲がにわかに曇ってきまいた。
民家の庭では英世の母シカが大忙しで畑仕事をしてました。そしてとうとう雲が太陽の光をさえぎり あたり一帯は真っ暗になってしまいました。
そして次の瞬間 空に一筋の光がピカリと光りました。すると大きな音で〃ガタン〃と物が転がり落ちる音がしました。間違いなくそれは宇宙からの隕石が落下した音でした。
しかもそのとき隕石が落下したのは なんと英世と母シカが住む民家の屋根でした。
そのとき真っ暗な民家の中からはモクモクと煙が上がりそのとき赤ちゃんだった英世の泣き叫ぶ声が響いてました。
母シカは慌てて家に戻るも部屋の中はもう既に英世の姿はありませんでした。なんと そのとき英世の泣き声は部屋の中央にある火のついた囲炉裏(いろり)の中から聞こえて来ました。
先程のガタンという音は隕石ではなく なんと英世が囲炉裏の中に転げ落ちたときの音でした。英世は全身に大量の砂をかぶりながらも母シカに拾い上げられ何とか命だけは助かりました。
しかしそのとき英世の左手は大きな火傷を負いその後一生残る障害を負ってしまいました。それは英世がわずか1歳のときの事故でした。
しかし将来 英世はその不自由な左手を使い多くの人の命を救う事となります。
ーーーこのあとは英世の幼少期とその後に人生についてです。
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