(浅草寺9)人形焼きに〃きんつば〃
仲見世(なかみせ)のある店の中ではオートメーション(※全自動運転の機械)の〃人形焼き機〃が忙しそうに稼働してました。
その機械はぐるぐると回転しながら大型ペンチのような腕を巧みに振り回しながら次々と〃人形焼き〃を焼き上げて行きます。
そして機械の中から〃鳩の形をしたどら焼き〃と〃提灯のどら焼き〃さらには見事な〃五重塔焼き〃も出てきました。
しかし残念ながら人の形をした人形焼きが一向に出てきませんでした。そもそも人形焼きは その昔〃名所焼き〃と呼ばれていたそうです。
なるほどのネーミング(※名称)ですがそれがなぜ人形焼きに変わってしまったのかはわかりません。
仲見世の人形焼きはスーパーで売られてるどら焼きと違って冷めると固くなり風味がなくなるそうです。
そのため仲見世の人形焼きは出来立てを食べるのが最もおいしい食べ方だそうです。
そして浅草には黒小豆(くろあずき)の羊かんを白い膜に包んだ〃きんつば〃言う涼し気な和菓子があります。その色と形はちょっとした氷の塊(かたまり)のようにも見えました。
その作り方は水で溶いた寒天と砂糖を大きな機械の中に入れ〃ゆっくり〃と混ぜながら加熱して行きます。そして沸騰したところで小豆と水飴を入れます。
その後その液体は船と言われる平らな型に流し入れます。冷えて固まると表面がガラスのように光り輝く見事な羊かんが完成します。
さらに和菓子専用の中華包丁を使いブロック状に小豆羊かん切りそろえて行きます。小麦粉を水で溶いた白い液体をブロック状の大豆羊かんの表面に塗って行きます。
その羊かんを熱した銅板の上に並べひっくり返しながら6面全部を焼き上げます。すると上品で綺麗な〃きんつば〃が次々と完成して行きます。
中には〃2色きんつば〃と言って小豆以外に芋や栗が入った物もあります。
これだけ食べ歩きに便利な食べ物を売ってるにもかかわらず 何故か?仲見世での食べ歩きは禁止となっているそうです。
ルールを守らない人は店員から白い目で見られる事もあるので気を付けなければなりません。
ーーーーーこのあと いよいよ宝蔵門(ほうぞうもん)をくぐり本堂にたどり着きます。そこで浅草特有の不思議な儀式に参加します。つづきをどうぞ
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