横須賀発カレーの歴史13 和風カレーうどんやカレー丼の登場!!
今から約100年前 明治末期から大正初期にかけてカレー作りに欠かせないジャガイモ ニンジン 玉ねぎが やっと世の中に出回るようになって来ました。
日本に初めてカレーのレシピが伝えられてから およそ50年後の事でした。これで日本国内においてほぼ完璧なカレーが作れるようになりました。
そしてそのカレーの完成を江戸時代から約100年以上ずっと首を長くして待ち続けていた漬物がありました。
それは〃コリコリ〃とした食感がたまらないあの甘い漬物〃福神漬け〃でした。
福神漬けが初めてカレーの隣に添えられたのは1903年(明治36年 約110年前)の日本郵船のヨーロッパ行きの旅客船での事でした。
そして福神漬けが赤や茶色になったのもカレーに添えられるようになってからだそうです。またその頃からもう既にカレーライスと一緒にサラダが出されていたそうです。
そして飲み物には牛乳やラッシー(インドの飲むヨーグルト)又は水が出されていたそうです。
その頃もう既に国内の一部のレストランではカレーライスが出されていたようですが しかしまだまだ一般庶民にとってカレーライスは高根の花のようでした。
しかしその高級カレー(※当時は)を低価格で売り出したのが東京 早稲田の三朝庵(さんちょうあん)と言う うどん屋さんでした。
そこでは注文を受けてから板前が厨房でカレーを作り始めます。まず豚肉と玉ねぎのスライスを小鍋に入れカツオだしと一緒に煮込みます。
そして数分煮込んだところで最後はカレー粉と水溶き片栗粉で とろみをつけたら そのまま茹で立てのうどんが入った どんぶりの中に入れます。
そうですそれはカレーはカレーでも南蛮(なんばん)という〃カレーうどん〃(※当時は20銭 今の価値で750円)でした。そして三朝庵(※うどん屋さん)がカレーうどん発祥の店とされてます。
実は庶民にいち早く出回ったのはカレーライスではなくカレーうどんや そば又は和風カレー丼でした。それはカレーライスが一般家庭に普及しだす30年以上も前のことでした。
ーーーーこのあと激動の昭和(約90年前)へと突入します。そして安価なカレーライスが東京や大阪の大衆食堂で流行りだします。
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