横須賀発カレーの歴史19 カレー全盛期!時代は粉から固形へ!!
そこには周りの樹木が水に溶けたような焦げ茶色の海がどこまでも広がってました。その〃だっだぴろい〃海はお菓子工場の溶けたチョコレートのプールでした。
そのカカオの香ばしい匂いを嗅ぐだけで口の中一杯に唾液(だえき)が溢れ出して来ます。
さらにその奥では壁から次から次へと〃茶色い物体〃が吐き出されるようにして飛び出てました。そうですそれは冷えて固まったチョコレートがブロック状になった板チョコでした。
一方 その隣では機械から黄色い塊(かたまり)が次々と飛び出していました。そのインドを思わせる黄色い匂いはそうですブロック状になった即席カレールーでした。
それはお菓子メーカー大手の江崎グリコがチョコレートの生産技術を生かし造り上げた固形のカレールーでした。
昭和20~30年代(60~70年前)市販のカレールーはカレー粉を使ったお薬のようなイメージから一転オシャレな固形となって生まれ変わりました。
しかも固形ルーは台所を汚さないと大評判でした。ただ固形カレールーの販売に関してはグリコよりもハウス食品やエスビー食品のほうが数十年 早かったそうです。
やがて日本ではカレー作りと言ったら固形のカレールーを使うのが常識となって来ます。そしていつの間にかカレー粉から作るカレーは難しい(※本格的)と言うイメージが定着します。
しかし全くそんなことはありません。ただ単にカレー粉と小麦粉をバター(又はサラダ油)で炒めるだけですから至って簡単です。
ただ固形ルーを使えば仕上がりが西洋風となりカレー粉のみを使うとエスニック風(※よりインドに近い)に仕上がります。
カレー粉のみでカレーを作った事がないと言う人は一度ホームページのレシピを参考に作って見る事をお勧めします。
ーーーーこのあとリンゴとハチミツを使ったあの往年のヒット作の登場します。
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