4イスファハーン
ーーーイスファハーン(エスファハーン)(古都イランの真珠)
イラン高原の都市 近年 アフガンなど中東各国から多くに人が移り住んでいる
(イスファハーンの歴史)
1597年 サファヴィー王朝 アッパーズ1世がこの地を首都に定めた
それから400年以上栄えた 王の指令の元イスラム建築が多く建てられた
中でもイマームモスクは町の人の心のよりどころとなった
またシルクロードの小さなキャラバン都市でもあった 絨毯や唐草模様の陶器が売り返されてきた
イスファハーンのバザールは1000年の歴史がある 金や香辛料 絨毯が売られている
長さ2キロのバザールの通路(アーケード)を抜けるとイマーム広場へとつながる
シーア派ではイスラム教の創設者 ムハンマドの後継者はイマームと呼ばれ尊敬されている
(イマーム広場 イマームモスク)510×163メートルの広大な広場 広場の中には庭園も築かれた
第5代 アッパース2世が1591年 数十年の歳月をかけて完成させた
イマールモスクはメッカに向かってお祈りしやすいように広場に対して斜めに建てられた
唐草模様(生命の輪)の水色タイルを使用 そのラビスラズリ色は空の色を現している
創建以来 50年おきにタイルを張り替えている
タイルの張替は今までに400年間ずっと続けられている 赤いところはサンゴを使用している
イランイラク戦争ではタイルにひびが入った そのときは60年ぶりに修復工事が行われた
4万枚のタイルが張り替えられた 400年前と変わらない姿によみがえった
※原則として金曜日は礼拝のため旅行者は立ち入りできなことになっている
<サファヴィー王朝の終焉>
200年の栄華を誇ったサファヴィー王朝も隣国アフガニスタンの部族の繁栄により滅ぼされてしまう
アッパース一世が築いた庭園も一時期 姿を消した
(ソグド人について)
イスファハーンは中国シルクロードや中央アジアに暮らしていたソグド人の故郷とも言われている
ソグド人はシルクロード貿易の大部分を影で支配していた 中国語ではソグド人を胡人と呼んでいた
胡椒(こしょう) 胡瓜(きゅうり) 胡桃(くるみ) 胡麻(ごま) など胡の付くものはイランから中国経由で日本へ伝わったもの
6世紀の記録によれば240人のソグド人が640頭のラクダを連れ相当量の絹を運んだとされている
シルクロードの拠点 中国長安(現西安)にもよく訪れ
中国敦煌の莫高窟の壁画(第45窟)やトルファンの高昌古城、キジル石窟(ウイグル自治区)にもソグド人が描かれている
莫高窟の壁画(第45窟)※内容=盗賊に襲われるソグド人 また莫高窟ではソグド文字も見つかっている
また中央アジアのウズベキスタン アフガニスタン タジキスタンの遺跡にも たびたびソグド人が登場している
ソグド人はユーラシア大陸の果てヨーロッパ ベルギーにまで絹を運んでいた
ベルギーの教会に箱に入った6世紀の絹の反物(22×192センチ)が残っている
中国にはない2頭の鹿が向き合う絵柄の絹 ただ1000年の時を得て色はすっかりと抜け落ちている
織物の裏 にはソグド文字が書かれていた ソグド人は中国の絹にペルシャの絵柄を描いていた
ソグド人は大繁栄を極めたが1000年前に姿を消してしまった
中国の京劇にも登場する 安禄山(ウズベキスタン サマルカンド出身のソグド人)がソグド人滅亡のきっかけを作る
8世紀 安禄山(ソグド人)は豊富な財源を武器に時の皇帝 玄宗(唐 現中国)と楊貴妃の転覆を狙う が失敗する
反乱は失敗し 皇帝はその仕返しにソグド人の粛清を行った
時を同じくして中央アジアではイスラム勢力が拡大していった やがてソグド人は自然消滅していった
(アーシュラー)イスファハーン最大の宗教儀式 儀式に参加することで天国へ行けるとされている
毎年 祭り当日には 10万人近い人が集まる 2019年は10月に行われる 2021年は7月末ごろ
(アーリーガープ宮殿)18本の柱で宮殿を支えている
(マスジェデ シェイフ)
(チェヘル ソトゥーン宮殿)水の宮殿 王の離宮 イマーム広場の隣にある
17世紀に描かれた壁画も残っていた 宴会の席では酒も飲まれていた
(マスジェデ エマーム)高さ54メートルの塔 1612年から26年かけて造られた
(イマームザーデ)内部には成人の遺体が安置されている
女性がよくお参りに訪れる場所 願いが叶うごとにお礼としてお金が投げ入れられている
(アリー ゴリー アーガーのハンマーム博物館)
(ハシュト ベヘシュト宮殿)
(メナーレ マスジェッデ アリー)イスラム教のお経に相当するアザーンの呼びかけ塔
昔は砂漠の道しるべとしても使われていた
(ヴァーンク教会)1655年~1664年に建てられたアルメニア教会
(アーテシュガー)ゾロアスター教の神殿
(ザーヤンデ川 ザーヤンデルート)市民の川 命を生み出す河とも言われている
(チュビー橋 ジューイー橋)
(ハージュー橋)橋近くのライオンの像にまたがると結婚できるとの言い伝えがある
(スィーオセ橋)ペルシャ語で33を意味する橋
(シャフレスターン橋)
<もくじ>
1イランの基本情報
2イランの歴史と国際情勢
3テヘラン(首都)
4イスファハーン
5シューシュタル
6カーシャーン アブヤーネ村 コム
7タブリーズ
キャンドヴァーン村 サルエイン温泉
8イラン西部 その他の名所
9ペルセポリス
10バム遺跡
11ヤズド
12イラン東部 その他の名所
13ペルシャ料理
コメントを残す