草津温泉(群馬)1 温泉が滝のように流れる湯畑!!
大昔 群馬県の深い山に囲まれた盆地の畑で体中 泥だらけになりながらも農作業に励む農夫がいました。
その農夫がクワを振り下ろすたびに ニンジン 大根 ゴボウと次々に畑の野菜が収穫されて行きました。
そして最後は長芋の収穫を残すのみとなりました。そして次々と長芋が収穫されていく中 一本だけ特別しぶとい長芋が地中の奥深くに潜り込んでいました。
負けず嫌いの農夫は必死になって穴を掘りその非常に長い長芋を掘り出そうとしてました。しかし掘っても掘ってもその先にはたどり着きませんでした。
そしてとうとう疲れ切ってしまった農夫は芋ほりを諦めてクワを放り投げその場に〃ドカーン〃と倒れこんでしまいました。
するとあら不思議その穴から突然モグラが逃げ出したかと思ったら今度は穴の中からお湯が〃ブクブク〃と湧き出て来ました。
気づくとその畑は なんとあたり一面を湯気につつまれた温泉浴場へと大変貌を遂げてました。
しかもその温泉は日本一人気のある〃草津温泉〃でした。また草津温泉は江戸時代の温泉番付でずっと東の大関(※当時の最高位)に君臨し続けた王者でもありました。
その農夫の話は ちょっとした冗談ですが ただ今でも草津温泉街のど真ん中の一番目立つところに湯畑と言う源泉が滝のように湧き出す畑があります。
畑と言っても中は灼熱地獄でとても植物が育つ環境ではありません。さらに湯畑の中は危険防止のため立ち入り禁止になってます。
実はその畑では湯の花を採取しているそうです。ただ花と言っても植物ではありません。温泉成分を蒸発させ沈殿物を粉上にした物だそうです。
その粉は入浴剤だけでなく火薬やガラスの研磨剤や電気部品の材料として使われています。そしてその粉を採取する道具が湯畑に並べられた多くの木箱でした。
その湯畑の風景はあの岡本太郎(芸術家)先生が草津に訪れた際〃芸術が爆発した〃と言って造り上げたそうです。また〃芸術が爆発した〃は岡本先生の名言にもなってます。
ーーーーこのあと氷点下の霧の中をさ迷い極寒地獄を味わう事となります。
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