日光猿軍団(栃木)10 大いに盛り上がった最後の公演!
割れんばかりの声援とは裏腹にやはり猿たちには かつての活気はありませんでした。舞台では間中さん一人で必死になって頑張っているように見えました。
それでも活躍していたころの猿軍団をよく知っている観客たちは精一杯 大きな声で〃頑張れー頑張れー〃と大声援を送ります。
しかし猿たちはその期待に応える事は出来ずに とうとう舞台が終了してしまいました。
そして歯切れの悪い舞台だっただけに会場は水を打ったかのようにシーンとしてしまいました。舞台には間中さんはじめ猿軍団の猿たちが一列に並び観客席に向かって深々と一礼します。
すると客席からは なんと割れんばかりの大声援と拍手が鳴り響きました。しかもその声援は一向にやむ気配がありませんでした。
そして舞台には花束を持った一人の女性が上がって来ました。それは間中さんの奥さんでした。実は奥さんが舞台に上がったのはその時が初めてだったそうです。
間中さんの奥さんは涙ながらに感謝の気持ちを猿ファンの皆さんに伝えました。そして天井から大きな幕がゆっくりと下がってきました。
奥さんは急いで間中さんにマイクが手渡わたします。そして間中さんの最後の一言を告げました。
〃今まで22年間いろいろ支えていただいてありがとうございました。〃
その言葉を最後に間中さんと間中さんの奥さんそして日光猿軍団の猿たちは静かに幕の中へと消えていきました。そしてその日をもって間中さんの施設も閉園となりました。
ーーー2013年12月31日 日光猿軍団 閉幕
しかし日光猿軍団はまだ終わってはいませんでした。
2015年 長い沈黙を破って ついに〃あの男〃が新たな猿を引き連れて猿の世界に戻ってきました
それはかつて一世を風靡(ふうび)した あの反省猿の生みの親でもある〃村崎太郎〃さんでした。
彼は1年半の交渉を得て日光猿軍団を受け継ぐ事になりました。日光ではただ今絶賛 公演中です。そして 村崎さんは ひそかに次なる猿ブームを狙っているそうです。
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