7エローラ石窟(他宗教遺跡)
<エローラ石窟>
エローラ石窟は6~9世紀の間に作られた多宗教の石窟
(エローラ)硬い岩山を丸ごとくりぬいて作られた石窟
100~150年かけて作られたものもある 400年かかったという説もある
遺跡造りは6世紀にはじまった 完成までには 親子 7代に及んだ
遺跡には1仏教(4~12窟 南側 7世紀頃) 2ヒンドゥー教(13~29窟 中央 8世紀頃) 3ジャイナ教(北側 9世紀)
の順に掘られていった 多宗教の珍しい遺跡 遺跡は3つの区間に分かれ
3つの それぞれの宗教が 交じり合うことなく 隣同士に造られている
広さは南北2キロ
<第5窟> 幅18メートル 奥行36メートルのエローラ最大の内部空間を持つ僧院
<第10窟> 2階建ての造りになっている 遺跡入り口の門の2階部分にはチャイティア窓と言う小窓がある
インドで花開いた仏教だが7世紀ごろには衰退し始め
石窟や遺跡は19世紀に白人がこの地を征服するまで発見されなかった
仏教徒が作った石窟で中には仏塔(ストゥーパ) 高さは5メートル 西暦700~800年に建てられた
石窟の中に作られたひょうたん型の仏塔 大仏の後ろに隠れるようにして建っている
仏塔は作られた当時 まだ仏像は存在せず 先に仏塔が建てられ
その後の時代に仏塔の前に大仏が建てられたと考えられている
石窟内部は石をくりぬいて作られたのだが 天井は木造建築の屋根のようなデザインで掘られた
そのほかブッタの生涯を描いた菩薩像などがある
<第12窟 僧院>
<第15窟>ヒンドゥー教徒によって作られた
踊るシヴァ像 やシヴァとパールバティの結婚式の様子などを描いた彫刻
シヴァが死神を退治した石像など アプリラの石像 ラーマヤナ物語 の石窟等
マハーヴィーラ(立ち像)の周りにはつたが絡んでいる
ジャイナ教は仏教やヒンドゥー教よりも後に出来たため 仏教やヒンドゥーの影響を大きく受けている
<第16窟 カイラーサナーダ カイラーサ寺院 > 高さ32メートル 10階建ての高さに相当する 石造りの寺院
奥行81メートル 幅47メートル 高さ33メートル
掘り出した岩の量は20万トンに達したとされている
カイラサナータとはシヴァの住む家という意味
カイラーサ寺院は もともとは白い漆喰(しっくい)で塗られていた
一番高いところから掘り下げて作られた建物 世界最大の石の彫刻でもある
壁には手で掘ったギザギザ模様が残っている カイラーサとはヒマラヤの聖地 カイラス山に由来する
中国チベットにあるカイラス山はシヴァ神が住む山だとされている がチベット仏教の聖地でもある
塔門 遺跡の入り繰りとなる門 ここで入場券を購入する
スタンバは高さ17メートルの塔
リンガ(第16窟 本殿内部にある) 男性器をイメージして造られたヒンドゥー教徒の置物
宇宙を支える🐘ゾウ 重さを表現するため象の背中には多数の詩派も掘られている
<第21窟>ガンガー女神
<第32窟>は ジャイナ教石窟が全部で5つ 32窟は そのうちの一つ
9世紀から10世紀にかけて作られたジャイナ教の遺跡
マハーヴィーラ像 ジャイナ教は仏教誕生と同じ頃 マハーヴィーラによって作られた宗教
エローラ石窟には10世紀まで掘られたところで放棄され そのまま残っている石窟もある
のちに切り出した石は大掛かりな運搬が可能となり 11世紀には石窟は掘られなくなった
12世紀にイスラム王朝が誕生すると少なからず仏教遺跡の破壊があった
アディナータ寺院 12世紀ごろ建てられた この寺院は白大理石を使い白一色で建てられた
内部には隙間なしに装飾が施されている
<アウランガーバード>エローラの約30キロ郊外
ムガール帝国(イスラム王朝)時代には都がおかれたこともあった そのため人口の40パーセントがイスラム教徒
<ビービー カ マクラバー> タージマハルによく似た建物でミニターマジとも呼ばれている
<アウランガーバード窟院群>6~7世紀に掘られた石窟 中は暗いので懐中電灯を試算したほうがいい
<もくじ>
1南インドの文化や年中行事
2ムンバイ1
~イギリス統治時代に建てられた建築物編
3ムンバイ2
~インド映画 弁当配達 貧困問題編
4ムンバイ3
~ヒンドゥー教に関する祭りや遺跡編
5マイソール1~市内~
6マイソール2~郊外~
7エローラ石窟(他宗教遺跡)
8アジャンタ石窟(仏教遺跡)
9ハンピ遺跡(ヒンドゥー遺跡)
10コーチン(欧米人初のインド植民地)
11ゴア(色濃く残るポルトガル文化)
12ハイデラバード(イスラムモスクほか)
13バーダーミー(ヒンドゥー遺跡)
14カルナータカ州と その他の名所
15チェンナイ~カーンチープラム
16タンジャーヴール~他いろいろ
17クンバコナム スリランガム
18マドゥライほか~その他の名所
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