(東京駅16)ドーム型の天井はまるで天国を描いた世界
テスト
復元までにかかった年月その60年間はあまりにも長すぎました。そのため東京駅の顔とも言える中央ドーム内部の修復は困難を極めました。
さらに空襲で焼け落ちる前に撮影されたドーム内部の写真は なんとたった6枚でした。しかも写真は全て色あせたセピア色となってました。
そこで役に立ったのは多くの文章だったそうです。それら多くの文章から色を示す言葉だけを拾い集めやっと創建当時の色にたどり着く事が出来たそうです。
そして完成した色は3段階の濃淡からなる見事な色彩でした。しかしその中に空襲の時に焼けた真っ黒になった素材がそのまま使われていました。
それは後生(こうせい)の人々に戦争の記憶を伝えるための物だそうです。
天井の中心部の一番高い所からは まるで花束が降ってきそうなほど綺麗な花飾りが彫られています。その八角形の花飾りの周りには8羽の鷲(わし)がいます。
そしてその鷲はまるでその天井を持ち上げて飛んでいるように見えます。なんとその鷲の大きさは2.1メートルもあるそうです。
さらにその下には天井をぐるりと一周囲むように12枚の緑の円盤が設置されています。その円盤の中に掘られた白い動物は鼠 牛 虎などの12種類の干支でした。
さらにドーム内の彫刻には鳳凰(ほうおう)や豊臣秀吉の兜も掘られれているそうです。そこにいるだけでまるで天国にたどり着いたかのような錯覚を感じます。
東京ステーションホテルの一部の客室からは中央ドーム内部の彫刻群を まるで手に取るように間近に見ることが出来るそうです。
そして東京駅開業から100周年を迎える2012年に合わせて約5年間かかった復元工事は見事に完成しました。総工費は500億円かかったそうです。
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