(東京タワー17)電波塔を陰で支える人々の話!
東京タワー完成から7年後の昭和41年 各テレビ局に羽田空港で航空機が墜落したとの一報が入りました。
中継車と共に取材陣が急いで現場へと向かいます。現場についたスタッフがまず最初に空を見上げ探したのは中継基地となる東京タワーでした。
東京タワーを見つけたスタッフは事故現場からタワーに向けて事故現場の映像を送信します。
その電波を東京タワーの大展望台の上にあるパラボラアンテナが受信しその映像は各テレビ局に届けられました。
タワーからの映像を受け取った各テレビ局は映像を編集し再び東京タワーへ映像を送り返します。最後にタワーから各家庭のテレビに映像が送らていました。
そんな中 その年の暮れ東京に珍しく雪が降りました。その雪は東京タワーのアンテナにとって予想外の出来事でした。
当時 タワーのアンテナ管理を任されていた電気職人はいつも通り帰宅し自宅のテレビをつけたときやっとその異常に気づきました。
そこに映し出された映像は酔っぱらった時のように二重に映ってました。その現象は専門用語でゴーストと言うそうです。
原因はそのとき電気職人が晩酌で飲んでいたお酒ではなく東京タワーのアンテナに積もった雪でした。
そしてテレビ放送が終了した午前2時に電気職人は東京タワーのてっぺんに上りアンテナに積もった雪を払ったそうです。
その出来事以来 テレビ放送が終了する深夜に定期的にアンテナの点検と補修を行うようになったそうです。
またその高所での作業は昼間より夜のほうが好都合でもあったそうです。なぜなら夜の場合 暗くて下が見えないため安心して作業を行うことが出来たそうです。
作業は5~6人のチームで行い上がるのに1時間ほどかかりアンテナの交換作業は30分で行うそうです。
毎日当たり前のように映るテレビの向こうではこのようにタワーを守り続ける人々がいました。
ーーーーーこのあとは東京タワーは一大観光名所としてその力を思う存分発揮します。つづきをどうぞ
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