(東京タワー6)高さ333メートルの秘密!
今から25年前(1991年)の3月3日 日本中が淡(あわ)い桃色に染まっていたころ人々はひな人形の飾りつけに大忙しでした。そんなとき第一報で重大ニュースが飛び込んで来ました。
恐る恐るNHKのニュース特番をつけるとニュースキャスターがいかにも かしこまった表情でこう告げました。
本日 平成3年3月3日は特別な日です。それは昭和33年3月3日に生まれ人が今日をもって見事に33回目の誕生日を迎える事が出来ました。
ひな祭りのこんなクソ忙しい時になんてくだらないニュースをと思ったのですが実はその3にまつわるニュースには大きな意味が込められていました。
そのころ東京タワーでも平成3年は開業33周年を迎える記念の年でした。
そして3月3日はタワーの高さ333メートルと同じ3が幾つも重なると言う縁起のいい日でした。そこで東京タワーではちょっとしたイベントが開かれていました。
ここでは東京タワーの高さ333メートルがどのような経緯を得て決定されたのかについて説明します。
建設以前 そもそも東京タワーは世界一の高さで建てられなければ意味がないと なんと380メートルで建てられる予定でした。
しかしその高さだと塔の先端に設置するテレビアンテナが強風で大きくあおられテレビの映像が乱れる恐れがありました。
一方 そのころ鉄塔界で王者に君臨(くんりん)していたのはその姿かたちが東京タワーそっくりのフランス代表のエッフェル塔でした。そしてその塔の高さが312メートルでした。
東京タワー建設の条件があの王者エッフェルよりも高くなお且(か)つ安定した電波を送れることにありました。
そこで一流設計士と数学者が計算機を使い何度も何度も計算を重ねた結果〃333〃と言う数字が浮かび上がりました。
333メートルであれば先端部に取り付けられるアンテナの揺れも数十センチ程度に抑えられることが分かりました。このようにして東京タワーの高さ333メートルが決まったのでした。
ーーーーーこのあと東京タワーができるまでの歴史を振り返ります。つづきをどうぞ
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