(東京タワー9)鉄骨にアメリカの匂い
急ピッチで行われていた工事はものすごい勢いで進んでいきました。すると建築素材の鉄骨が見る見ると減って行きとうとう無くなる寸前のところまで使い切ってしまいました。
当時の日本は製鉄技術が十分に発達していませんでした。そのため良質の鉄に恵まれず鉄不足は大変頭の痛い問題でした。
そんなとき日本のある港では朝鮮半島のあたりから大きくて物騒な戦艦が近づいて来ました。そしてその軍艦はあろう事かその港(※日本の)に横づけされました。
するとそこにいた日本人は一斉に身を伏せました。なんとその軍艦の中には恐ろしや大量の戦車が詰め込まれていました。
まさか まさかの北朝鮮軍の襲来か!と思ったら軍艦の中から背の高いアメリカ人の兵隊さんが下りて来ました。
そして軍艦に積み込まれた大量の戦車もアメリカ軍の物でした。それにしてもどの戦車もあの天下のアメリカ様(※世界一の軍事大国)の物とは思えないほどえらく痛んでいました。
しかしその後そのアメリカ様様によるビックサプライズが待ってました。
その数日後 東京タワーの建築現場ではすっかり鉄を切らせてしまい鉄に変わる材料を考えていたところでした。
そんなときでした。マクドナルドか はたまたケンタッキーか何となくアメリカの匂いがして来ました。
そうですそのときそこに立っていたのはあの軍艦から下りてきた背の高いアメリカ人の兵隊さんでした。
そしてそこには朝鮮戦争で廃車となったアメリカ製の戦車をスクラップして造られた鉄骨が運ばれて来ました。その量 なんと戦車約90台分 重さは実に3000トン以上にもなるそうです。
そのとき建設現場の作業員は朝鮮戦争で亡くなった方々には申し訳ないと思いつつもそれに代わる素材が見つからなく結局その鉄骨を使う事になりました。
そしてこれで鉄不足の問題は一気に解消されました。
本当のところアメリカ人の兵隊さんもこれだけ大量の戦車をアメリカへ持って帰るわけにいかず処分に困っていたところだったそうです。
ーーーーーこのあと思わず目を覆いたくなるようなそんなハラハラドキドキの建築現場の様子をお伝えします。つづきをどうぞ
コメントを残す