7ソルトスプリング島(バンクーバー島)
カナダの100ドル札にはカナダ人が尊敬する日本人女性 村上喜美子(ムラカミキミコ)さんの肖像画が使われていた
ただそのお札はソルトスプリング島のみで使われていた
村上さんは130センチの小柄な女性であった 21歳で結婚し5人の子供を授かる
1904年に この島へ移住する 日本の真珠湾攻撃によりカナダに住む日系人は強制収容所送りとなる
戦後 村上さんは13年ぶりに家に戻る しかし家はもうすでに2足3問でカナダ政府に売られてしまっていた
村上さんは偏見を受け差別を受けながらも作物を作るなど必死になって働いた 村上さんは多くに人から愛されていた
終戦から4年後 日系人の市民権が復活する その後 村上さんは農業で成功し島の発展に貢献する
2003年 カナダ政府はやっと日本人差別を反省し 一番高額な100ドル紙幣に村上さんの肖像画を使った
村上さん以外に島を開拓した 様々な人種の人が肖像画として使用されている
昔 カナダ人はニシンから油だけを絞り使用していた しかし日系人はニシンの卵からカズノコを作っていた
大戦前 首都のバンクバーには2万2千人の日本人が暮らしていた
多くの日本人がカナダに渡ったのは約100年前の明治時代以降 カナダで暮らす日本人は主に農業や漁業 材木業についた
第2次大戦が始まり カナダ人から差別を受けていた日系人 カナダ政府をその日系人保護の目的で日系人を強制収容所へ送り込んだ
そこは不衛生な家畜小屋であった さらに強制収容された日系人は財産まで国に没収されてしまった
女性子供はその場に残され 男たちは強制労働所のキャンプ場へと送られた
当局の命令に背いたものは極北の極寒の地イエローナイフのアングラー収容所に送られた
囚人にまとわされた日の丸の国旗は射殺の際の赤い的となった
戦後 日系人は収容所から解放されるが しかしバンクーバー(もしくは以前住んでいた所)へは戻れず
カナダの辺鄙な場所で暮らすか 日本へ帰国するか どちらかの選択を余儀なくされた
その悲劇の物語を題材にした小説 おばさん カナダで大ヒットベストセラーとなった
近年 やっとカナダ政府もこの事実を認め謝罪に賠償金として日系人被害者に一人当たり2100ドル(約17万円)を支払っている
世界10大汚染地域とされている 人口650人のデラネイ村ではポートラジウムの放射能が原因でがんになる人が多い
それまでラジウムはがんに良いとされてきた しかし その後 原爆の原料となるウランを運ぶ人々が次々とがんに侵されていった
ウランを採取するのに一日 7500リットルの水が使われた その水が放射性物質を含む汚水となり地下へ流れた
その後 ウラン鉱山で働いていた人が次々と亡くなっていった
第2次大戦時 ここで採取されたウランは広島 長崎に落とされた原爆の原料となった
<もくじ>
1バンクーバーの町
2バンクーバーの海
3バンクバーの森
4バンクバー郊外(サケの産卵)
5バンクーバー ジョージア海峡の巨大生物
6ウィスラー
7ソルトスプリング島
8スカイグアイのポーテンポール
9ビクトリア
10クルアニ国立公園
11ナハニ国立公園
12ホワイトホース
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