2ドラキュラ伝説と陽気な墓
ブラムストーカーの小説で有名になったドラキュラ伝説
実は作者はルーマニアを訪れたことがなく 大英博物館の資料を元にドラキュラ伝説の小説を書き上げた。
串刺し公 ブラド ドラクル(ブラド3世)は15世紀に実際に実在した人物
ドラキュラとはドラゴの息子と言う意味 もう一つ 悪魔と言う意味もある またブラドはオスマンと戦った英雄とされている
ワルキア公は代々キリスト教を信仰してきた。ワラキア王ブラドはキリスト教徒の英雄であった
ブラド3世はワラキア承認を守るため一方的な取引とブラショフ商人の弾圧を行っていた
またブラド3世は吸血鬼とは全く関係がなかった。
ただルーマニアには昔から吸血鬼にまつわる伝説が残っている
ルーマニアでは埋葬された遺体が腐らずにそのまま残るとドラキュラになると言われている。
ドラキュラは昼間墓の中で眠り夜になると人間を襲うとされている
そのためルーマニアでは遺体が完全に腐るのを見届けるという習慣がある
普通は3年~7年ごとに一回 聖職者が墓を掘り出し棺の中を確認する
遺骨は油で洗い再び埋葬する
その習慣は中世まで続けられていた。
今でもドラキュラ伝説を信じる人が多く 夕方 日が暮れるのが地下ずくと家の前にニンニクをつるす
吸血鬼(ドラキュラ)の心臓をワインで煮込む習慣もある ドラキュラに襲われた人にそれを飲ませるとよい
一次は人に嫌われたドラキュラだったが チャウセスク時代 復活した。
ブラショフから30キロ郊外にある城
1457年(又は1377年) 敵の捕虜によって建てられた城
人を寄せ付けない山に囲まれた奥地に存在する
もともとは敵のオスマン軍を見張るために造られた
盛り土の上には黒くて太い十字架が建っている
実はここに住んでいたのはドラキュラ(ブラド3世)ではなくドラキュラの叔父さん(ブラド1世)だった
城内は 意外と明るい テラスからはアルプスが見渡せる
1920年 城は改装されマリア王妃が別荘として使用していた。
ブラショフ郊外にある 15世紀 ブラド3世により建てられた要塞
串刺しにされた人形が展示されている
1459年 ブラド3世が串刺しを行った丘
旧市街の一角にある 今は観光客が見つけやすいようブラドの顔の石像が建っている
玄関の所にはブラドのシンボル竜の飾り物がついてブラドの文字が刻まれた表札がかかっている
ブラドの生家の隣には高さ64メートルの塔が建っている その塔は14世紀 見張り塔として使われていた
1648年 その塔に時計が付けられ時計台となった
彫刻作りの陽気な墓 マラムレッシュ地方
モミの木で彫られた彫刻で作られたお墓が全部で1000基ある
伝統の木彫り師が2週間かけて掘り上げる 墓は1基 25万円
お酒を飲むのが好きだった人は飲んでいる姿 働くのが好きだった人は仕事をしている姿など
お墓を見たら一目で生前の姿がわかるように掘られている
交通事故で亡くなった人は車にはねられた絵が彫られている
トラクターが好きだった青年は33歳で早死にしてしまった
タクシーにひかれて亡くなった女の子のお墓にはタクシーと
なぜタクシーは私をはねってしまったのか不思議そうな顔をする女の子の彫刻が彫られていた
女の子のコメント欄には「この国は広いのになぜタクシーの運転手は私の隣に引っ越してきたのだろう」と書かれている
さらに死因や そのときの状況が文字で詳しく説明されている
これらのお墓は1935年 イオンパプラッシュ(人)が知り合いの葬式で
故人をしのぶ楽しい話をしたのがきっかけで作られた
彼もまた そのようなお墓で眠っている 夢があったが67歳で亡くなったと書かれてある
<目次>
1基本(歴史&料理)
2ドラキュラ伝説と陽気な墓
3ブカレスト
4トランシルバニア
5シギシュアラ&ドナウのペリカン&隣国モルドバ
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